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続ガロンボトルビジネス2011

3月11日の東日本大震災を契機に、洗浄充填機へのお問い合わせをたくさんいただいています。そして、そのお問い合わせをきっかけに2年ぶりにガロンボトルビジネス2011を緊急版として書き下ろしました。ただ、その後にも問い合わせが続き、その問い合わせを通じて、「一つのこと」に気付かされることとなりました。それは、私の「初心」についてです。  

2つの問い合わせが相次ぎました。一つは、「できるだけ安くガロンボトルビジネスを始められる方法を御教授願いたい」というもので、もう一つは「ガロンボトルで始めたいと考えているのですが、オーナーがバックインボックスでの展開を考えています。間を取ってペットのワンウェイで始めようということになりました。御社の洗浄充填機はペットの8リットルに対応できますか?」という問い合わせでした。

まず後者の質問に対して以下のようにお答えしました。「使い捨てペットボトルに製造水を詰める場合は、ボトルの洗浄殺菌は不要です。弊社の洗浄充填機は繰り返し使うボトルを洗浄し殺菌する能力に優れていますが、ペットボトルをリンスするだけの用途でお使いになるのであれば、ここまでの能力は必要ありません。」
すると、先方の方は「いずれ、ガロンボトルに移行したいと言うのが自分の希望ですが、洗浄機を後付にすることを前提に、充填機と濾過ユニットだけを購入することはできませんか?」と仰るのです。

しばらくして、自分でも「そうか!」ということに思い当たりました。今回大挙してやってきている問い合わせの主体は、初心者の方々からのものです。そして、その方々は「早く」始められる「水商売」を探しています。
震災を機に、「政府の対応の遅さや不甲斐なさ」「ライフラインの回復には相当の時間がかかること」「放射能汚染」「東南海地震への怖れ」「7千万本に及ぶミネラルウォーターを緊急輸入することのバカらしさ」それらがないまぜになって、ものすごくたくさんの方たちが、「草の根的」な「天然水供給」に名乗りを上げようとしているのです。
その方たちは「ミネラルウォーター製造業の製造許可を得て、とにかくは「スタート」したい。「自分たちが水供給の一翼を担うことで、防災対策にも資するし復興にも寄与できる。ひいては地方経済の活性化にもつながる。」という意識で、居ても立ってもいられないという想いを抱いて、弊社に問い合わせをしてきているのです。

その製造許可を得るためにどうしても不可欠なものが、「濾過ユニット」と「充填機」ですが、それがセットで入手できれば許可は取れます。
今問い合わせをしてきている方々は「失敗」を恐れていません。25年前の自分たちを思い起こせば、まずは手探りで情報を集め、それを一つ一つ確かめながらでないと前へは進めませんでした。しかし、「自分たちの想い」の強さに関してだけは自信を持っていました。始めてしまえば、どうにでもなっていくと確信していたのです。
それにも関わらず、私はいつの間にか「この道の専門家」になっていました。そして、「どなたが始めるにせよ、2千万円を掛けて私の到達点から出発する方が効率的だ」と考えるに至ってしまっていたのです。しかし、私のプランに従わせられるお相手は、「少しばかり水に興味を持っている人」に過ぎません。その人たちには、「良い意味」での用心深さがあるのは当然です。それは謙虚さでもありますから、、その謙虚さを私が勝手に「払いのけてしまう」のは、親切でもなんでもないことに気付かされたのです。お陰で、私は自分の「初心」を取り戻すこととなりました。

上記のセットを、国産で弊社ほど安く提供できるところはありません。それは、この25年を費やして、弊社は「基本に忠実であること」「品質を高めるための簡素化」そして「国産化」を命題に掲げ、一心にそれを追求してきたからです。
天然水道網の構築は、一人が力んでも為せることではありません。たくさんの人々が、草の根の供給の必要性に目覚めることでしか達成できません。皆さんに、その必要性に目覚めていただくことと、そして、その時に手にしていただくツールを開発することの2つを自分の役割と考えてきました。「水の世紀」の到来により、私の考えと状況が重なりあってきたことを感じずにはいられません。
洗浄機は、製造本数が伸びた時点でつければ良いでしょうし、それが弊社の洗浄充填機ならばできます。そして、それができるからこそ、充填機だけでもガロンボトル対応の作業性は確保できています。ガロンボトルを大型ペットボトルに置き換えれば、リンスだけで済みますから、僅かな工夫で90BPH以上の製造を可能とできるでしょう。

後者の方とのやり取りで、一度はお断りした前者の方とも連絡を取り直しました。「できるだけ安くガロンボトルビジネスを始められる方法を御教授願いたい」と仰る前者の人にも、弊社の充填機と濾過ユニットをお勧めすることとしました。ミネラルウォーターの製造が本業で、その経験と蓄積を活かして作り上げてきた濾過ユニットも充填機も洗浄機も製造室も、「一つ」の衛生管理意識を元に作り出されています。その点、洗浄と充填がそれぞれ独立しながら一体化している弊社の機械は、単体でも落ち度なく機能するように設計されています。
後は、それを「どう使いこなし、どう発展させていくか?」それぞれの方に即した方法論を必要に応じて一緒に考えて行こうと考えています。

是非、なんなりとお問い合わせください。





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